ジグリング=びんぼうゆすり様運動
びんぼうゆすりは生体反応
身体にいいんです・・・
でもどんな風にいいのかご存知ですか?
*自動ジグリング器によるジグリングの行い方、自動ジグリング器の使い方動画へのリンクはこのページの最後に掲載しております*
びんぼうゆすり様運動
一般にびんぼうゆすりは、脚の前後の筋肉が交互に収縮伸張を繰り返すことにより起こり、
・長時間座ったままの姿勢でいると、下半身の血流が滞ってしまうので、それを解消するために無意識に行うといわれています
・人間は何もしないという行為は、心理学的に不安になる事が多いために、それを解消するために脚をゆすって気を紛らわせるためともいわれています
・また、取りすぎたカロリーを本能的に消費しようとすることからゆすり運動をするともいわれています
びんぼゆすりという運動は、これらの身体的、心理的なストレスから脳や身体をリラックスさせるための自然行動の一種ではないかと考えられています。
言い換えると鼻や口から体内に異物が入った時にくしゃみやせきをして体外に異物を出し身体に起こった異変を解消しようとするような、また、寒い時に身体を震わせて体温を調節するような生体反応に似ているともいえます。周囲の状況によっては疎まれてしまいがちなびんぼうゆすりですが、せきやくしゃみのようにマナーをわきまえるようにすることで身体にとってとても重要な役割を果たす動きともいえるでしょう。
また、ある研究によれば、びんぼうゆすりは赤ちゃんの時に起こるクローヌスと呼ばれる足をピクピク動かす原始的な動作の延長線上の動きではないかとの考察もなされているようにびんぼうゆすり様運動は人にとってとても自然な動作といえます。
びんぼうゆすり様運動=ジグリング
下肢の健康維持に有効とされるびんぼうゆすりですが、ただ’ゆすって’いれば良いという訳ではありません。ここでは、学会で紹介されている正しいびんぼうゆすりの仕方を簡単にご紹介いたします。
びんぼうゆすり様運動は、医療の分野で取り入れられるようになり、ジグリングとよばれるようになっていますので、ここからはジグリングとしてご紹介させていただくようにいたします。
研究によれば、人がジグリング(びんぼうゆすり様運動)を行うときの脚の上下ストローク(ゆすり運動)の回数は、年齢、性別等によって多少差はありますが、平均的に1分間におよそ200~250回と言われています。つまりこの回数が体に無理なく作用する回数ということもできます。つまりジグリングによるストローク運動は、人がごく自然に行う脚の上下運動と同じ意味になります。脚をブルブル振動させるバイブレーション方式とは違い、ジグリングで行うストローク方式では、人体の下肢の関節が無理なく動く方向に自然に脚を上下させ、また同時に歩くときに使う脚の筋肉を歩く時に使う方向へ無理なくストローク(ゆすり運動)します。
また、ジグリングを行う際の踵(かかと)の高さは、2㎝程度とも言われております。これは、長年の研究の末に規定されるに至った高さとなっています。
人が歩くときに使う筋肉と歩くときに使う関節の動きを同時に自然な動きで再現しながら、下肢の健康維持・改善を目指そうというのが近年注目されている健康法=ジグリングということになります。
医療分野で注目を集め効果に期待されているジグリング
2002年に当時柳川リハビリテーション病院の名誉院長井上明生先生(故人)が、変形性股関節症の関節温存術後のリハビリに「びんぼうゆすり」を取り入れられたことがジグリング療法の始まりとなります。それから、同院のリハビリテーション部長の廣松聖夫医師と共に、10年に渡り経過観察を積み上げ、研究を重ねた結果「変形性股関節症に対するジグリングの効果」について最初の学術論文を発表されるに至りました。
これを受けて、近年ではジグリングの効用についての研究も数多くすすめられており、特に股関節の専門医の中では注目されている保存療法の一つとなってきております。ジグリングは、誰でも簡単に行うことができるセルフメディケーションであり、高齢になっても丈夫な足腰=「健康長寿」をささえる在宅で行う大切な健康法へと注目を集め、進化しています。
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また、写真で解説には収録されていない、足指のストレッチ動作も収録しております。すでに自動ジグリング器をお持ちになられている方には是非お試しいただきたいご利用方法です。
自動ジグリング器の使い方の注意点をわかりやすく解説しております。
*脚を乗せるときのポイント
*タオルを使ってより心地よく施術する方法
*ふくらはぎのマッサージ
*ひざのジグリングの行い方
*肩のジグリング など